今回は映画「フリーソロ」の紹介と、
ボルダリングについてです。
はじめに
先日、
人生初の「ボルダリング」に行ってきました。
数年前から流行っている、
岩に付いている石を素手で登って、
ゴールを目指すスポーツです。
シンプルにおもしろかったのですが、
ボルダリングが終わった後、
この映画「フリーソロ」を思い出し、
見たくなりました。
ボルダリングの難しさを知ると、
改めてこの映画の狂気が倍増します。
この映画がおすすめな方は以下の通り。
- ボルダリングが好きな方
- 綱渡りや吊り橋のようなスリルを感じたい方
- 実在する狂気を持った人の感性が知りたい方
逆にこのような方にはおすすめしません。
おすすめしないというか、
ご自身の心身のためにも、
絶対に見ないでください。
- 高所恐怖症の方
- スリルに弱い方、心臓が弱い方
- 無意味なリスクやスリルが許せない方
ボルダリングやってみた
ボルダリングについてもう少し説明します。
ボルダリングの「ボルダー(boulder)」とは、
巨大な石ころのことを指します。
つまり、
岩についている「石(ボルダー)」を利用して、
自分の手足で、岩を登るスポーツです。
ロープ(命綱)なしで気軽に行うもののため、
落下しても死なない程度の高さで行います。
とはいえ、天然のボルダリングだと、
地面が石などで固くて危険かつ、
山地に行かないとできないため、
最近はボルダリング専用の娯楽施設が、
町中に多く存在します。
私が行ったのは、
渋谷の「NOBOROCK」という場所ですが、
初心者用のコースも用意されており、
初めてでも十分楽しめました。
やってみて感じた、
ボルダリングの良さは以下の通りです。
- 自分との戦いのため、コースをクリアできると自己肯定感があがる。
- 単純に登るのは難しく、作戦(使う石の順番や手足の配置等)を立てる能力が鍛えられる。
- 腕、足、背中、などなど全身の筋肉を使う。
もちろん初心者の人は、
翌日、腕がバキバキになります。
ちなみに、
上級者向けのコースの見学もしたのですが、
「人間わざじゃねえな。。。」
という感じでした。
傾斜90度を超えている壁もあり、
指をひっかける場所が一切ない石も多く、
登れるイメージが一切わきません。
石から石へ飛びついたり、
手だけで宙ぶらりんになったり、
アクロバットな動きも多いです。
以下の動画のような上級者の方々は、
尋常じゃない特訓をしているんだろうな、
と想像します。。。
どんな映画?
さて、映画「フリーソロ」の紹介です。
この作品はドキュメンタリー映画で、
実在の人物が主役です。
「実在の」というところがポイントです。
この映画の主人公は、
ロープや安全装置を一切使用せず、
素手だけで断崖絶壁をロック・クライミングする
アメリカ人のアレックス・オノルドです。
ボルダリングと動きは同じですが、
- ボルダリング:失敗しても死なない
- アレックス・オノルドのフリーソロ:失敗すると死ぬ
という、文字通り致命的な違いがあります。
ボルダリングをやっていると、
「あ、このルートは無理だな・・・」
「腕が疲れたから一旦やめよう・・・」
と思うことがあり、
この場合、再度やり直すことができます。
しかし、フリーソロでは、
それは死を意味します。。。
一瞬のミスで現実の死が待っている状況は、
娯楽やエンターテイメントの域を超えて、
もはや自殺です。
この映画を見ていると、
「命は本当に重いものなのか」
といったような哲学的な問いも浮かんできます。
ちなみに、映画内で、
アレックスの脳を研究すると、
恐怖を感じる脳の偏桃体が、
不活性になっているとのことでした。
当然と言えば当然で、
ほぼ自殺と同義のような、
フリーソロをする人の感覚は、
普通の人には備わっていません。
「恐怖」という感情は、
動物が生きていく上で、
危険を避けるためにも、
必要不可欠なものということなのでしょう。
そんな手に汗握る実際のフリーソロの映像が、
この映画では見ることができます。
おわりに
普段出会うことのない、
「命知らず」の極地の人と言えます。
日常生活で、
感じられないような刺激を感じたい人は、
ぜひ見てみてください。
ちなみにこの映画、
「大事なプレゼンや発表会の前」など
何か緊張する場面の前で見ると、
いいかもな、と思ったりします。
この映画の場面より、
緊張する場面は存在しないと思うので、
一種のカンフル剤になるかもしれません。
また、
フリーソロについてさらに興味がある方は、
こんなサイトもあります。
今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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