良い会話ってなんだろうか~会話についての考察~

みなさん「会話」は得意ですか?

「ちょっと苦手・・・」

という方も少なくないのではないでしょうか。

今回は「会話」について書いてみようと思います。

目次

はじめに

ちなみに私はもともと口下手です。

学生時代からたまに
弁が立つと言われることはありました。

ただそれは、
ある特定の話題について、
論理的な話やディスカッションを
するときだけの話。

日常的に行う「会話」
とはちょっと異なります。

仕事でも、もちろん
論理的な議論の場面
は多くあります。

ただ、論理だけでは足りません。

仕事でもプライベートでも
相手の感情や状況を考慮して、
話を膨らまし、
お互いに有意義だと思える会話

必要となる場面は多々あります。

これがとても苦手でした。

もちろん私生活ではさらにですが、
論理的な正しさ以外の複雑な要素が
多くからまってくるので、
大変苦戦した記憶です・・・

「良い会話」についての考察

「良い会話」とはどのような会話でしょう。

人によって回答は異なると思いますが、
私が考えるに、

・「話をする側」からすると、
「聞く相手が自分の考えを理解してくれている」会話

・「話を聞く側」からすると、
「話す相手が何を考えていることがわかる」会話

なのかなと思います。

お互いの考えが
必ずしも同じである必要はありません。
(そもそもお互いの考えが全く同じなんてこと、
多くあるわけではないですし・・・)

大事なのは、
お互いの考えを共有できることだと思います。

逆に考えると、「良くない会話」は、
相手が何を考えているかわからず、
相手に考えが伝わらない会話なのかなと思います。

聞く側からすれば
何を考えてるかわからない相手は、
不安に感じますし怖い印象
を持ちます。

話す側からしても、
自分の考えを理解してくれない相手は、
否定されている気持ちになりますし、
話をする気持ちがなくなっていきます。

そうは言ってもなかなか
「良い会話」に至るのは難しい・・・

というわけでここからは、
「話をする側」「話を聞く側」
それぞれの視点で、
これまでの仕事、友人、恋愛の会話で
感じたことを書いてみようと思います。

「話をする側」として:言語化が難しい4つの理由と対応案

当たり前ですが「話をする側」
自分の考えを言語化する
必要があります。

これがなかなか難しい。

ちょっと言語化が難しい理由を、
以下の4つのパターンで分析してみたいと思います。

  1. 今話している相手に、自分の考えを伝えたくない
  2. 言葉や表現がでてこない
  3. 相手からの印象を気にしてしまって話ができない
  4. 考えがない

パターン1:今話している相手に、自分の考えを伝えたくない

これに該当する場合は、おしまいです。

今、会話している相手に対して、
個人的に嫌い等の理由で、
心を開きたくない(開かれたくない)
と思っているでしょう・・・

好きになりたいのなら別ですが、
特に理由がなければ無理する必要はありません。

無難で中身のない会話で
時間が経過するのを待ちましょう。

パターン2:言葉や表現がでてこない

ボキャブラリーや組み立てが得意ではなく、
言葉がなかなか出ない人もいると思います。

本当は自分の考えを伝えたいのに、
なかなかもどかしいものです。

ただ、個人的にこれに関しては、
あまり心配しすぎる必要ないのかなと思っています。

相手があなたに興味をもっていさえすれば、
たどたどしかったり、スムーズではなかったとしても、
真剣に話をすることで、
考えを伝えることはできると思います。

もちろん、スムーズに伝えるために、

  • 会話の練習をする
  • 事前に話をするのが、得意ではないということを伝えておく
  • 会話以外の補足情報(写真、イラスト、手紙等々)を併用する

等の工夫をするのは、もちろんいいことです。

ビジネスの場面や時間的制約がある場面では、
スムーズに考えを伝える必要がありますし、
話す技術を磨いておいて損はないでしょう。

パターン3:相手からの印象を気にしてしまって話ができない

「これを話すと相手に悪いな・・・」

「これを話すとかっこ悪いな・・・」

このパターンは結構多いと思います。

そしてこのパターンは、
なかなか改善が難しい印象です。

なんでもかんでも
思ったことを率直に話せばいい
というわけではないです。

言葉を選ぶ必要ももちろんあります。

しかし、あまりに遠慮がすぎると、
上辺だけの会話になってしまいます。

そうなると、

・自分がどうゆう人間か理解されない

・面白みや深みが無い会話になる

などなど、良い関係を築くのに、
いい影響を与えません。

これを改善するには、
日本人が苦手な
「相手にどう思われても気にしない」
という感覚を鍛える必要があります。

もう一段階深堀りすると、
自己肯定感をあげるのが
いいのではないでしょうか。

自分は何者か理解でき、自信を身につければ、
相手の印象を気にしすぎることも減るでしょう。

人間誰しも完璧を演じようとしても無理ですし、
そもそも不完全な人や物事こそおもしろいものです。

「空気を読む」のも、
無難な関係性を望む場合はいいですが、
踏み込んだ関係性を望む場合は
程々にした方がいいかもしれません。

パターン4:考えがない

特に考えがない・・・

特に意見がない・・・

まあ誰しも興味のない話題というのはあるとは思います。

なので多かれ少なかれ、この状況に陥ることはあるでしょう。

が、趣味の話ならまだしも、
大事な話(相手が大事だと考えている話)で
興味が持てないという状況になると
かなり厳しいです。

「どうでもいいものはどうでもいい」
というのはある本音なのかもしれません。

ただ、
「会話している相手と真剣な会話をしたい」
と思っているのなら、話は別です。

相手が興味を持っている話題については、
真剣に考え、相手の考えを理解できた方がいい
のではないでしょうか。

(最悪、考えが無いなら無いなりに、
「考えが無い理由」があるはずなので、
それを言語化した方がいいときもあります)

自分も昔は、
考えがなかなかでてこないことがよくありました。

こうゆうときに
考えを働かせるコツとして心がけているのが、
会話の中で「なぜ」を問いかけることです。

この「なぜ」の部分を深堀していくと、
自分と同じ考えだったり、
また逆に自分とは異なる考えだったりします。

そしてこの違いや共通点をきっかけに
話がふくらむことが多い印象です。

そうすると話の元の題材にも
興味を持てるようになることがあります。

「話を聞く側」として:聞き手としての3つのコツ

「話を聞く側」も何点かコツがあります。

大事な点としては、以下の3点でしょうか。

  1. 相手の話を頭から否定しない
  2. 意図を理解する
  3. 質問と自分の意見をまじえて、話を深堀りする

1.相手の話を頭から否定しない

話をする側は自分の考えを否定されると、
話す気力がそがれていきます。

前述の「話をする側」のところで、
「自分の意見はいうべき」
ということを書いたので、
矛盾するように感じるかもしれませんが
ちょっと違います。

話をする側には話をする側の考えがあります。

そしてその考えが自分とは違うことも多いです。

もし自分の考えと違う場合、
話の頭から相手の考えに、
相手の話す気持ちをなくすような
真逆の考えを全速力でぶつけるのは、
避けた方がいいと思います。

まずは自分とは異なる考えがある
ということについて、
余裕をもって話を聞くのがいいでしょう。

否定するのではなく、
話の中で質問をしたり、
自分の意見を少しづつ出していき、
考えが違うことも楽しむ姿勢が
大事なのかなと思います。

2.意図を理解する

ただ相手の声を聞いているだけではなく、
相手の話の意図を理解する必要があります。

相手の話を理解するコツとして、
自分の先入観を入れすぎないようにした方が
いいと思います。

特に自己愛が強すぎたり、
プライドが高すぎたりする人だと、
「自分こそが正しく、相手は間違っている」
という気持ちが強くなり、
他人の考えを理解できない傾向にある気がします。

さらにたちが悪いことに、
このような人の多くは、自覚がないことが多いような・・・

「みんなわかってねえな・・・」

と普段からよく考えてしまう方は、
ちょっと気を付けてください。

周りから「理解のない人」「人の話を聞かない人」
と思われている可能性もあります。

3.質問と自分の意見をまじえて、話を深堀する

「意図を理解する」とも通じるのですが、
相手の話を掘り下げ、
理解を深める必要があります。

そのためには
会話の内容に質問をすること、
自分の経験や考えを交えて深堀するのが
いいと思います。

さっきの
「話をする側」としての
「パターン4:考えがない」の
簡単な解決法としても
似たような話をしました。

会話というのは一方的に
「話をする側」になるものでも、
「話を聞く側」になるものではありません。

お互いに「質問」「意見」「理解」を
繰り返すものだと思います。

この繰り返しをすることで、
お互いにどのような人間か
ということを伝えることができ、
理解することができるようになると
考えています。

おわりに

ここまで「会話」について書かせていただきました。

私は過去にいろいろな方と会話をしていて、

「何度会っても話すことがある人」と「そうではない人」

がいるな、と感じていました。

そしてこれはなんでだろうと思っていました。

一言で気が合うというだけの話ではないと思います。

よく友人やパートナーは
共通の趣味がある人がいい
と言うことがあります。

また、会話をおもしろくするために
個性的なエピソードをたくさん持つべき
ともいわれます。

どちらももちろん間違ってはいません。

しかし、長く一緒にいる人としては、
もっと重要なことがあると思います。

それは、

  • お互いに安心して自分の意見を語れること
  • お互いに相手の話を理解できる関係であること

だと思います。

おもしろいエピソードや趣味の話は、
長く付き合うにつれ、
遅かれ早かれネタが尽きます。

他愛のない「会話」から
思いや考えを膨らませることができる関係性が、
長期的に続くよい関係性

なのではないかなと最近はよく思います。

今回は以上とさせていただきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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